
グローカル経済 2025年11月号 Vol.143
台湾・先端企業
◆最前線◆
光電科技工業協進会との共同企画
完全自律制御ドローンの提供開始
TCO TEK、農業分野で日本市場への参入視野
TCO TEK(台湾彩光科技、台中市)は、AI(人工知能)と高機能センサーのLiDAR(ライダー)を活用した完全自律制御のドローンを開発し、ソリューション提供を始めた。自動車の自動運転技術で培ったセンサー技術を応用したもので、事前設定されたルートに従って自動飛行し、操縦者の直接操作なしにミッションを遂行する。ドローン本体も“台湾製”にこだわって開発した。

LiDAR は、レーザーを照射して対象物までの距離や形状を高精度に計測する技術。動画撮影のような手軽な操作で物体の3次元モデル(3Dモデル)を高精度に取得できる。
同社はAIと融合した「AI LiDAR テクノロジー」を展開。自動車の自動運転、ドローン、スマート工場、鉄道分野などで採用実績を持つ。今回、同技術をドローンに応用した。
一般的なドローンが人間の操作下で動作するのに対し、同社のドローンはAIとLiDARがリアルタイムで周辺環境を検知・判断し、自ら回避飛行する。「人間が操作しなくても周囲を検知し自由に飛べる“自律航行ドローン”の実現だ」と、張永朋总经理は説明する。

ドローン本体は、AIチップに至るまで台湾製(場合により米国製部材を組み合わせ)を使用し、安全保障上のリスクを排除した設計が特徴。
現在、モデルでは最大150kgのペイロード能力を持つ。現在、軍事用途に限定されず幅広いラインアップを用意し、用途に応じたソリューションを提供している。
◆ 大容量の散布も
日本市場にも、農業分野を中心に参入したい考え。
農業向けにはすでに「EJ8-70」を開発しており、高効率とスマートテクノロジーを組み合わせた多用途農業用ドローンとして設計した。
72 の大容量散布システムとオプションの80固体散布モジュールを備え、さまざまな農業ニーズに合わせ動作モードを柔軟に切り替えることができる。日本の農業の生産性向上に貢献できることが期待されている。
かながわ経済新聞〔ビズログ〕
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2025
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